Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

玉井 優花

英国

留学は楽しい経験になります!

玉井 優花さん

人文学部人文学科
留学期間:2018年 9月 ~ 2019年 6月
留学先:Bath Spa University

留学先大学について

 Bath Spa Universityは、イギリスでも有名な観光地であるBathにある大学です。Google Earthで見てもらえば分かりますが、緑が綺麗な牧草地の中にあり、羊と牛に囲まれています。講義棟以外の建物は古く、昔あった小さなお城をリノベーションしているようでとても素敵です。芸術系に強い大学なので、キャンパス内にシアタールームがあったり、ミニ映画館のような講義室があり、定期的に生徒による発表会が行われています。イギリスらしい丘陵を見ながら勉強できる、美しい大学です。

学習面について

 大学では、3クラスを受講することになります。一クラスにつき、4時間程度の講義を受けます。私は全て映画論の講義を受講していました。留学生の数は少なく、私とロシア人の友人以外は、皆英国人でした。講義では、総計して2時間程度のグループディスカッションの時間があります。その為、他の生徒と比較して、自分の不出来に対し歯がゆい、悔しい思いをすることも多々あります。しかし諦めず発言しなければ、やる気がないと思われて、生徒からも相手にしてもらえません。私は、English language unitが提供する、short lessons やレポート添削を利用し、何とか食いついていました。クラス数が少ないので、沢山ある自習時間に何をするのかが重要だと思いました。

生活について

・寮について

 キャンパス内の寮に住んでいました。講義棟まで徒歩5分の好立地です。主にヨーロッパからの留学生が沢山住んでいます。キッチンを8人で共有。部屋は個室で、フラットメイト4人で、トイレ・シャワー共有でした。音漏れ、シャワー室の想像を絶する狭さ、水勢の弱さは不便に思うことがありましたが、それ以外は快適でした。寮に住むことの最大の利点は、留学生の友達が出来ることです。半年で帰ってしまう学生が多いですが、多くの友人を見つけることが出来ます。

・街について

 Bathは 、洗練された街です。治安はとても良く、危険を感じた事は一度もありませんでした。スーパーには、片道20分のバスで行けます。街を散策すると、お洒落なカフェやお店が沢山あるので楽しいです。私は、量り売りのハム屋さんが、お気に入りでした。

留学で得たこと

 【出来ないかもしれないけどやってみよう】というような挑戦心が成長したと思います。留学中、自分から行動しなければ日本にいるのと変わらない、ととても感じました。クラス数が少ない、休暇が多い為、自由な時間が沢山あります。しかし、レポートや課題は多いため、部屋に引きこもってしまう期間がありました。勿論、勉強に集中するのは大切です。しかし、レポートを書いたり、論文を読んだりということは日本でも出来ます。折角海外にいるのだから何か日本で出来ないことをしなければ、と常に思っていました。しかし、受け身でいては交友の輪も、新しい経験も広がりませんでした。よくも悪くも、大学には情報をくれるような日本人留学生がおらず、また日本に特別興味がある学生もほぼいません。留学中の経験は全て、きっかけを自分で作ったから出来たのだと思います。英語力に自信がなく、ためらってしまうことは沢山ありました。しかし、取り合えずやってみようと、勇気を持って取り組むと、それが好転して良い経験になりました。挑戦の大切さを学びました。

後輩へのアドバイス、知の森基金へ一言

 様々な事情で留学をためらってしまうことがあると思います。私も、金銭面や生活への不安で悩みました。しかし、終わってみたら留学に行って良かったと心から感じています。専門分野をより深く学べたこと、英語力が伸びた事は勿論、様々な思い出を作ることが出来ました。留学は、学生として勉強に打ち込めるだけではなく、度胸やコミュニケーション能力を成長させてくれるのではないかと思います。もし今、行きたいけど躊躇っているならば、取り合えず応募して、試験を受けてみて下さい。知れば知るほど、行きたくなると思います。そして、行けばなんとかなります。笑って、手を動かせば、取り合えず生活は出来ます。そして、何かしなくては、という思いに押されて大切な経験が出来ると思います。不安に思うことはないです、留学は楽しかったです!

・お勧めホリデーの使い方

 個人的にホリデーの使い方は、留学のキーポイントだと思います。お勧めは、留学生の友人と旅行に行くことです。旅行中ずっと一緒なので、一日中英語を喋れます。仲もよくなります。そしてお金がなくなったら、work awayがお勧めです。ボランティアとしてご家庭にお邪魔する代わりに、寝室とご飯が提供されます。私は、スコットランドに10日間行きました。ホストに恵まれ、素晴らしい経験が出来ました。360°うさぎが駆ける草原という、まさにピーターラビットの世界を体感することが出来ました。

 最後に、知の森基金関係者の皆様、ご援助誠にありがとうございました。学部間交換留学者にとって、皆様方からの経済的援助は大変貴重なご支援でした。素晴らしい思い出が得られたのも、ご支援あってのことです。

 また、留学のサポートをしていただきました先生方、学務の担当者様にも感謝の思いでいっぱいです。様々な行程でのご指導、ありがとうございました。